投資コラム

株式投資の利回りとはなにか

 

株式投資はよく出てくる表現に利回りという言葉があります。

株、不動産や債券といった投資対象に投資した場合に、投下した元本(自分が最初に投入した金額)にどれくらいの追加資産を生み出してくれるかを表したものです。

株式投資は掛け算の世界ですから、どれだけ元本が増えるのかは、利回りで表示するのです。

わかっていそうで意外にわかっていない、株式投資の利回りについて今回は解説します。

様々な金融商品の利回り

利回りはどれだけ資産が増えたかを表すもので、年利として計算するのが一般的です。株式投資の利回りの話をする前に、想像しやすい不動産投資を例にとってみて考えましょう。

1,000万円のワンルームマンションを買って、50万円のリターンが得られた場合には、50÷1,000×100=5%の利回りになります(税金や修繕工事費などは簡略化します)。

100を最後に掛けるところで引っかかる人もいるかもしれません。これは、パーセント表示にするためです。わからなければまずは100をかけることでパーセントを出すんだ、と思ってください。

なお、不動産も投資という観点で見ると立派な金融商品です。

国債・社債に投資した場合の利回り

国債・社債という債券を考えてみましょう。債券というのは約束した時期(満期)になったら、貸したお金に金利を付けて払ってもらう取引です。

国債というのは、債券を買う人から見ると国にお金を貸して金利をつけて返してもらう取引、社債というのは、トヨタやソフトバンクという企業にお金を貸して金利をつけて返してもらう取引のことを言います。

100万円の債券を買って1万円もらえるとすると、1年後にお金をもらえるという契約の利回りは1÷100×100=1%です。

不動産投資や株式投資と比較してもリスクが少ないので利回りが低くなるのが一般的です。

株式投資での利回り

株式投資の利回りは、株価に対してどれだけ企業が儲けることができたかを表しています。1000円の株価の会社が、100円の利益を上げることができれば、100÷1,000×100で10%の利回りが出る商品です。

会社は営利企業ですから、最終的に利益を出すことを目標として動いています。上場企業であれば株主の期待に応えるために利益を出すことが求められているので、ほとんどの会社は利益を毎年出しています。つまり利回りを求めることができるのです。

株式投資の利回りは動く

不動産や債券と株式投資が違うところは、毎年収益の水準が異なるということです。不動産が生み出す利益の源泉は借りている人からもらう家賃・テナント料です。毎月定額をもらうものですから安定しています。債券も一定のお金をもらう契約ですから安定しています。

一方で株式投資の場合は、儲かった金額はビジネスの結果できまりますから、毎年上下するのです。

もちろん、株式投資でも、ガス・電気・鉄道など安定的に利益を稼ぐことができる銘柄もありますが、ほとんどの銘柄は毎年の景気状況などによって収益の幅が異なります。傾向としては大手企業ほど収益水準が安定しており、新興企業ほどブレが大きいです。

その結果、投資している株式の利回りがうごくのです。株価1000円で50円の利回りがある場合は利回りは5パーセントですし、同じ株価で100円の利益をあげられれば10%の利回りになります。

ここが初心者の方に難しいところです。

実際に企業が儲けたお金の一部しかもらえないのが株

また、債権や不動産の場合には実際に儲かったお金が手元に来ます。しかし、株式の場合はその一部だけが配当金としてもらえます。

企業が1億円稼いだとすると、そのすべてを株主にくれるのではなく、2000万円、3000万だけを配当金として配ってくれ、残りは企業が内部留保して次の事業のために貯めているのです。実際には会社の利益を発行済み株式数で割った金額=一株当たりの利益分だけ配当をくれます。

会社が発行する総株式数が100株で、会社が1億円の利益を上げていて、2000万円の配当をくれる例を考えると、一株当たりの利益は100万円(1億円÷100=100万円)、一株当たりの配当金は20万円(2千万円÷100=20万円)となります。

金融商品によって利回りが異なる

今まで見てきたように、金融商品によって期待できる利回りが異なります。一般的に株式投資、中でも個別株投資は一番利回りが大きいです。逆に銀行預金や国債などは利回りが低い。最近銀行を預金していても、全然増えないですよね。

これだけ聞いていれば利回りが大きい株に投資すればいいように聞こえるかもしれませんが、おいしい話はそう世の中に転がっていません。

利回りが大きいほど価格変動が大きい

利回りが大きい商品はそれだけ価格が動きます。以下の表はリターンが期待できる商品ほど、リスクもおおきいことを表しています。

(出典:日本証券業協会)

特に株式は元本すら保証されておらず、損をしてしまうこともあります。最終的には利益が出た株でも、その途中でしばらく下がっているということはよくあることなのです。投資家はそのリスクも飲み込んだうえで投資します。

株式の中でも小型株は値動きが激しいですし、大型株は安定している傾向があります。

値動きが大きいことを投資用語でリスクといい、どれだけ利回りがあるかをリターンといいます。

ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンという言葉がありますね。株式投資をする人は、それだけ価格が変動することを承知の上で投資するという事になります。

価格変動からは決して逃れられない

小難しい話になりますが、では難しそうだから投資をやめておこうと思っても、結局は我々が資本主義経済に生きているかぎりは逃げられません。

現在のように株価が大きく上昇している局面では、投資していない人は投資していた人と比べて資産を減らしているのです。株を保有していて資産が20%増えた人がいたとすれば、株を保有していなかった人は相対的な利回りでいうと、マイナス20%の利回りになってしまったという事です。

とにかく、損をするのが嫌だろうがなんだろうが、金融商品の価格が変動するというリスクからは、我々は逃げられない、と覚えておいてください。

まとめ

今回は、利回りについてお話ししました。ご参考になりましたら幸いです。

 

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