投資コラム

株式取引をする個人投資家は複数の証券口座を保有しておくべき理由

株式取引をすると、最初投資家は興味本位で、複数の証券会社に取引口座を開きます。そのうちに普段使う証券口座が決まってくるので、その証券会社だけで取引をするようになります。

しかし、一社だけで取引をしていると、その証券会社が何らかの理由でシステムトラブルを起こしてしまい、株式取引ができなくなってしまった場合に思わぬ損失を抱える可能性があります。

このページでは、それを予防するために複数の証券口座で取引をすべき理由を解説します。

日本の金融システムはほぼ100%稼働していることが求められる

金融関係のシステムというのは、基本的にシステムエラーが起きないような設計になっています。稼働していることが求められる時間にはほぼ100%システム動いていることが求められているのです。

ですから、時々銀行などの ATM が故障してしまい取引ができなくなると大騒ぎになります。裏返せば、普段は空気のように ATMなどの金融システムをインフラとして利用できるという恩恵に預かっている証拠です。

証券会社の売買システムは堅牢にできている

証券会社の売買執行システムも、当然堅牢に作られています。普段メインで使われている売買執行システムが仮に故障したとしても、すぐさま取引執行ができるバックアップシステムが用意されています。

顧客から見てトラブルが発生してしまい、支障が出ないようにしているのです。刻々と変わる株価を捉えて取引する証券の売買関係のシステムというのは、ミスが許されないために、堅牢なシステムになっています。

我々はこうしたシステムのおかげで、空気を吸って吐くようにスマートフォン1つで株式注文ができているのです。

証券会社は定期的にメンテナンスをしている

常に金融の世界は進歩していますから、証券会社は自社のシステムに新しいサービスを加えているほか、証券取引所のシステムが変わることに伴う仕様変更に対応しています。

このため、自社のサイトを定期的にメンテナンスしています。土曜日や日曜日に証券口座に時々ログインができないのは、何らかのシステム変更を行っているからなのです。

なお、システムが正常に機能しなくなる時は大体新しいシステムをいれたり、既存のシステムを修正したときに発生します。

もちろんこうした事態を引き起こしてはいけませんから、システムを修正する前には何度も入念にプログラムが予定通り動くようにテストを繰り返します。
それでも大きなシステム改修をする場合には、なにかあった場合にリカバリーの時間を取るために、なるべく連休の間を使います。それでも、予定通りシステムをローンチできるかどうかというのは、開発している事業者、ユーザ側ともに緊張するものです。

売買高が急増することも想定している

急にして動かなくなる理由の一つとしては、証券取引所で売買が活発となり、売買高が急増するということが挙げられます。

これは証券会社のシステムで予定よりも多くの注文が入りさばききれなくなったことを理由としてシステムエラーが発生した場合、または証券取引所のシステムがさばききれなくなった場合に生じえます。

昔発生したライブドアショックの時、ライブドア株の売買量が「想定外」だったために取引所の売買約定システム全体がダウンしてしまうということがありました。

現在では、通常の2倍、3倍に取引量が急増したとしても、難なく売買を約定できるシステムが作られていますのであまり発生する可能性はありません。

それでもシステムトラブルが起こることがある

しかし、あくまで機械は機械で、100%はあり得ません。どんなことが理由でエラーが発生するかは誰も分かりません。

地震・台風などの天災リスクに備えるため、複数の遠隔地に証券会社の売買執行システムが設置されているのですが、それでも100%動くとは限らないのがシステムなのです。

いざというときに売買ができなかったとしても自己責任

こうした事態に遭遇したとしても、投資家は自己責任と考えるべきです。証券会社にトラブルが発生して取引ができない事態を想定せずにいた、自分のせいだと考えなければなりません。

パスワードを忘れて証券口座がロックされるかもしれない

こういった場合でなくても、ログインパスワードをたまたま複数回打ち間違えてしまい、システムがロックされて取引しようと思っても自分の証券口座にログインできないということもあるかもしれません。

証券会社のシステムのことは信頼しつつも、証券会社自身が二重、三重のシステムを組んでいるように、100%寄りかからず他の証券会社でも株式取引を続けられるように準備しておくことが大事です。

1社で例えば99.9%の確率で取引ができるわけですから、エラーが起こる可能性は0.1%。それを二重にすると1-0.1%×0.1%=99.99%の確率で問題なく取引できるようになるという事です。

普段から複数の口座を開いて入出金をしておくべき

証券会社の口座を開いておくだけでは、十分でありません。いざという時にしっかりさんと入出金ができるかどうかというところまで確認しておくべきです。

今では証券会社の口座に入金することは、オンラインでスムーズに出来ますから、試しに自分が普段使っている銀行口座から、証券会社へ入金できるかどうか確認してみてください。

なお、証券会社ではなるべく自社の証券口座に入金してもらいたいので、振込み手数料を負担していることが多く、タダで資金移動することができます。

最低でも二つの証券会社の口座を開いておく

先ほど申し上げたようにメインとサブの証券取引口座を開いておけば安心です。私は普段 SBI 証券をメインで使っていますが、その他にも au カブコム証券など、他の証券会社に証券口座を開いており、いざという時には取引が出来るようにしています。

心配な人は対面証券の口座も開いておく

これでもさらに心配な人は、対面証券に取引口座を開いておくといいでしょう。営業マンだけでなく、コールセンターも充実していますから、他社のシステムがダウンしているときには心強いでしょう。

もちろん、インターネット証券もコールセンターは用意していますし、対面証券と何ら変わることのないレベルで丁寧に応対していただけますが、システムトラブル発生時には電話が殺到してしまい、結局証券会社の取引が流れができないということも想定できます。

対面証券自身のシステムがダウンしていない限り、対面証券のコールセンターに電話がつながらないということはないでしょう。

まとめ

株式取引をする人はいざという時の場合に備えて複数の証券口座を開いておくべきです。取引できないというリスクは、普段見過ごされがちですが、1年に1回程度は取引ができないというつもりで、備えておいたほうが安全です。

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