成長株投資

成長株の株価が上昇するパターンを知って投資に活かす

成長株の値動きの特徴をご存知でしょうか?それはいつも割高で買いにくいチャートの形をしているということです。現在から過去をみるといつ保有していても儲かるように見えます。

しかし、実際には当時の高値近辺で買わなければなりません。このページではなぜ成長株がこのように株価が推移するのか、そしてどのように成長株を売買すればいいのかについて解説します。

成長株の具体例

具体例として、成長株として大きく花開いた銘柄を見てみましょう。GMOPG(GMO ペイメントゲートウェイ、3769)は新型コロナウイルス禍中に株価の居所を一時的に下げたものの、そこから再度高値を取ってきています。

不思議なもので、成長株投資においては、高い株はより高値で買われていき、安い株はい
つまでたっても安いままです。

私は5 年前からGMOPG を保有していますが、そのときの株価は1000 円でした。現在の株価から見ると1000 円は激安価格のように見えますが、当時から業績に対して割高な株で、高いなと思いつつ少しだけ乗ったのがこのような結果になっています。あとは今の成長速度でいけば配当だけでも10 年間で元が取れるでしょう。

「ここで利益を確定して、次の銘柄を探せばいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、これだけの大化け株でかつ機関投資家が恒常的にポートフォリオに組み入れるだけの業績の裏付けがある会社です。2 万円、3 万円と株価が上昇していってもまったく不思議ではありません。

しかも、売却するということはその分のお金で、GMOPG 以上の成長性が高い銘柄を探し出して、売った分だけ全部買うというオペレーションを組まなければ売却した意味がありません。もちろん、GMOPG が半値に下落することを待つという戦略も考えられるのですが、買い戻せないリスクを気にして、私は保有を継続しています。

成長株のチャートはいつも買いにくい。安いところまで待っていては買えない

また、このチャートを見て「買いにくいな」と思うでしょう。ところが、成長株のチャートはいつもこうした形をしているのです。買いにくいチャートを示しているのが成長株の特徴です。 勢いよく上がるときは押し目もなく上昇していきますが、ある程度上昇していくと上げが止まり、「レンジ相場」に入ります。ある程度の価格帯をウロウロするようになるのです。

チャートを見ると数年前は横ばいでずーっと推移していて、急に上昇したように見えますが、横軸の線が今の株価を正確に表すために大き目に取ってありますので、その基準から見ると、株価変動が小さく見えるだけです。株価の絶対的な値幅は少なかったのですが、株価の変動率は同じように大きく動いています。

成長株に多くあるのは、たとえば500 円の株が一気に1000 円まで上昇したあと、800 円~ 1000 円の間でウロウロします。そしてそのもみ合いが1年〜2年ぐらい経過してから再度成長していくという感じです。

株価の停滞期と上昇期が交互に来る理由

それにしても、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?これは私の推測ですが、株主のバトンタッチが起こっているからではないでしょうか。つまり500 円で購入していた株主が十分に値上がりしたと思って利益を確定するのに対して、さらに成長することを見込んだ株主が、その株を拾っていくプロセスがあるのです。

次第に株主が切り替わっていき、長期保有主体の機関投資家の投資対象になることにより株主が機関投資家中心になっていきます。そして、時間の経過とともに好決算が発表されて、それをきっかけとして大口の機関投資家の資金が一気に流れ込み、株価を一段高いレベルに押し上げるのです。先ほどの例で言うと、1000 円が一気に2000 円まで上昇するよう
なイメージです。

このレンジ相場は数カ月から数年に及ぶこともあります。株価だけ見ていると何も変わっていないように見えるのですが、優秀な役職員の毎日の努力により、実は会社の価値は絶え間なく向上しているのです。

本質的な価値の上昇にともなう株価の変動は、毎月1%もあれば上出来

利益水準が1 年で10%上昇するような会社──営業利益が前年比10%で伸びるような会社──は、1 カ月に直すと10%÷ 12 =0.83%。話を簡単にするために0.83%を1%とすると、毎月1%で株価の本質的な価値が増えていくようなものです。

株価は毎日横ばいではなく、マクロ経済の動向などの外部ノイズを受けて大きく上下に動きますから、その本質的な価値の変化というのは毎日の値動きのうちに占める割合としてはあまりにも小さいものです。

1000 円の銘柄であれば、本質的な価値は1カ月で10 円増えるというイメージです。これを1営業日に直すと1 円にもなりません。いっぽうで、株価は毎日何円、何十円と動きますから目立たないのも当然です。

しかし、コツコツと業績が向上していくというプロセスが仮に2年続くと、本質的な会社の価値が1.1 × 1.1=1.21 となりますから、以前と比べて、株価が同じでも割安になってくるのです。

業績が上がっていることを確認したら、経営者を信じろ

この業績が上昇するにつれて、いつかは株価が上昇するというのを信じることができるかどうか。株価だけを見るとわかりませんが、本質的な会社の価値が増えていれば、どっしり構えておけばそれでいいのです。

もちろん自分の見通しが外れることも多分にありますが、それでも10 分の1になるようなことはあまりなく、半値程度で再検討のめどが立つことがほとんどです。とすれば、値上がりしている銘柄の値上がり益でほかの銘柄の損失を十分補てんすることができ、トータルでは利益が出るのです。

売買方法

これまで見てきたように成長株投資において、最初にポジションを取る際にはどうしても高値で恐怖を伴うポイントで買うことになります。いずれにしても追加で買うことを前提として、予定している買付株数の一部で買いを入れます。相場用語でいえば「打診買い」というものです。

成長株投資は、高値でもあまり意識せず買わなければ始まりません。ずっとPERが高いまま推移している銘柄は、PERの目線も高めに設定(PER40倍でも十分に買い、など)しておかなければ買えません。

通常の株がPER15倍程度だとしても、成長株はPER40、50、は当たり前、ひどいときにはPER100倍でも買わなければならないことがあります。

次第に買い付け量を増やしていく

その後、決算を確認しながら、買いを定期的に更に入れていきます。株価が上昇していてもしていなくても、予定の数量になるまで買付を入れます。

基本的には右肩上がりの株価チャートに投資することになりますので、必ずしも最初に買った値段よりも安く買えるとは限りません。

成長株投資は安い値段を待って買う投資法ではありませんので、配当株中心の方は投資タイミングが異なると考えるかもしれませんが、これで問題ありません。

まとめ

このページでは成長株がどのような株価が推移する傾向があるのかとその背景に考えられる理由、そして売買方法について触れました。

常に買いにくいところで買うことになることで心理的な不安感が生じます。いざとなったら追加投資できるという余力を持ちながら慎重にポジションを積み増していきましょう。

 

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