中・高校生向け勉強会

利益が増えると株価が上がる理由をラーメン屋の例えで解説する

 

株式投資をしていると、株価変動の理由が知りたくなります。様々な条件で株価は変動しますが、根本的には会社が生み出す利益が増えるかどうかの期待感で株価は動きます。このページではラーメン屋を例えに出して、その理由を解説します。

なぜ収益水準があがると株価が上昇するのか

収益が増えればより多くのリターンを得ることができるからです。つまり、配当金がもらえるからです。ここからはラーメン屋に株式投資した場合を例に取って考えてみましょう。

ラーメン屋を開業する

あなたは、腕のいいラーメン屋店主(仮にTさんとしましょう)と知り合いです。そのラーメン屋店主が、今の店に加えて新しいラーメン屋を出すことにしました。このラーメン屋を開業するには1,000万円がかかるとしましょう。

Tさんは一人で1000万の自己資金はだせず、100万円だけ用意して、残りの900万円は100万円ずつ、あなたを含めて9人の投資家の皆さんにお金を出してもらうことにしました。Tさんの仕事熱心さは仲間内で有名だったのですぐに投資家が見つかり、合計一千万円のお金を出して商売を始めることになりました。

出資をした証拠として、あなたはお金を払い込んだ証として100万円分の株式をTさんの会社から1株発行してもらいました。10人株主がいるので、合計で10株が発行されています。

開店のための費用を払い、営業を開始する

さて、1000万円の資金からテナント料を払い、商品(麺、スープなど)を仕入れ、寸胴鍋、フライパンなど什器のほか、内装工事費用、机やイスなどの費用を払います。

さらにアルバイトを雇い、開店前にスタッフにトレーニングを施します。さらに、新規オープンのため広告宣伝費を払います。開店後は水道光熱費もかかってきます。

利益が出るようになった例

最初はお店が認知されておらずお客さんが少なかったため1年目の利益はトントンでした。その後3年後には安定してリピーターのお客さんが次第に増えてきたため、安定して利益が出せる体制になりました。

3年目の売上げは年間5000万円になりました。ここから経費(食材の仕入代金、テナント費用、アルバイトを雇う人件費、水道光熱費、チラシやクーポンなどの広告宣伝費といった、利益を出すために必要な費用)が4500万円かかるため、利益は500万となりました。

実際は利益が出ると、その利益から税金を払う義務が発生します。商売をやるならばそれも考慮に入れないといけないのですが、話を単純化するため、税金を考えずにお話ししますね。

話を戻します。そうすると最初は100万円であなたは株を買ったのですが、あなたは1/10の権利を持っているので、今年の利益500万円の1/10、50万円をもらう権利があります。

(ただ、この利益は会社の財産にあって、それを実際に払いだすかどうかは株主がみんなで話し合って決めます。)

 保有する株を他の投資家に売却する

ここで、あなたはこのラーメン屋の株をうってその代金を、他の事業に充てたいと考えました。株式は発行している会社に買い取ってもらうことは原則としてできませんので、他の投資家に売却することにします。

さて、あなたは、この株は買った時と同じように100万円で売却するのでしょうか?お客さんは引き続き入っているので、来年も少なくとも同じ水準で利益が出そうです。利益が今年1株あたり50万円稼いだ会社の株を100万円で売却したいと思うでしょうか?

多分しないですよね。私でもしません。それならばいくらならうるのか。それは500万でしたり1000万なり、なるべく高い値段で売ろうと考えるはずです。

新しく購入を検討している投資家から見ると、1株を500万円で購入した場合には昨年50万円の利益が上がっていたから、これは年利で10%になるから買おうとか、1千万円出す人は5%の利回りで構わないから買おうというような判断をする。

あなたはなるべく高い値段で買ってくれる人に株を売却するはずです。あなたが売却を打診したところ500万円で買ってくれるという人が出てきましたので、あなたは売却価格500万円から100万円を引いた400万円を利益として得ることができました。

利益を出せない例

逆に利益を出せない例を考えてみましょう。3年間営業しても、なかなかお客さんが増えません。3年目の売上は4000万円で、費用の4500万円を引くと500万円の赤字となってしまいました。

保有する株を売却する

そこで、あなたはこの株を持っていても1円も増えないから、他の投資家に売却しようと考えました。3年間営業して利益が出ないということは、立地、味、サービス、どこに問題があるのかわかりませんが、来年急にお客さんが増えることはかんがえにくいです。

では、今回は購入した時と同様、100万円で株式が売れるでしょうか?何らかの理由があって赤字になっている株を100万円で買いたいと思う人はいるでしょうか。

50万、30万と値段は下がっていき、買いたいと思う人が出てくるまで株価を下げないと株式を下げないと売ることができません。10万円なら買ってもいいよという投資家がでてきたので、あなたは100万円で買った株を10万円で売却することになりました。90万円の損失です。

実際には、上場企業でもなければ、赤字会社の株なんて買ってくれる人はいないので売却することすらできないでしょう。

利益水準で株価は上下する

この例で見た通り、なるべく安く買いたい買い手と、なるべく高く売りたい売り手の交差点がで取引が成立します。

これが複雑化したのが証券取引所の売買と考えてください。証券取引所の売買では、複数の買い手と売り手が同じ場所に集まって、銘柄を売買しています。

まとめ

このページでは、ラーメン屋を例にとって、利益が増えると株価が上昇する理由を解説しました。

短期的には株価動向は需給できまりますから、短期的には株価が上下に行きすぎることが考えられます。その株式だけでなくて全体のニュースで株価が一斉に買われたり、売られたりすることがあります。例えば東日本大震災のような天災が発生すれば、業績に関係なく株式を売却したい人が増えますから、一時的に下がることはあります。

しかし、長期的には儲かる会社の株は高くなり、儲からない会社の株はやすいままなのです。数年単位の株式投資をする場合には、会社の利益が増え、より多くの配当金を得られることを期待して投資しているのです。

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