成長株投資

成長株投資におけるPERの見方

 

株式投資の初心者用の本に必ず出てくる用語の一つにPERがあります。

PERとはPer Equity Ratioの頭文字をとったもので、日本語では株価収益率と呼ばれている。これは、株価が一株あたり純利益の何倍まで買われているかを表した指標です。

株式がどれだけ人気があるかを示している指標なのですが、単純に10倍だから割安とか、30倍だから割高だと決めつけて使うのは難しいのです。

初心者向けの説明では、PERが割安なものを選びましょう、と説明されていることがあるが、成長株投資では全くPERは当てになりません。あくまでその銘柄の過去の歴史からみた相対的な位置をしることに役立てるべきです。

このページでは成長株投資をこれから始めようとする初心者向けに、PERとは何か、実際にどのようにこの指標を使えばいいのかについて、私の体験談を交じえつつ解説します。

PERはどのように計算できるか

PERとは株価収益率です。株価を一株当たりの利益で割って計算します。その年に計上した利益に対して、どれだけ買われているかを示した指標です。

株式は金融商品ですから投資する人はどれだけ儲かるかを頭に入れながら投資するかどうかを決定しています。その判断基準の一つとして利用する人が多いのです。

利回りの反対がPER

PERが理解しにくいという方は、利回りから考えてみましょう。

ここで1000万円の不動産があるとします。税金や手数料などの出費は考えず単純に毎年50万円の家賃をもらえる不動産です。この不動産の利回りはいくらかといえば、

50万円(家賃)÷1,000万円(物件価格)×100=5%です。

つまり利回り5%です。

では、この物件は50万円という家賃に対して何倍まで買われているのでしょうか。これはいかのような計算式で求めることができます。

1,000万円÷50万円(家賃)=20倍

はい、この物件は家賃の20倍まで買われていることがわかりました。

実はPERは利回りを逆側から見ているもので、実質的には利回りを求めているのと同じだったのですね。この点わかりにくければ飛ばしてください。

PERが低いとお買い得な銘柄(儲かりやすい)という勘違い

株式初心者が陥りがちな罠にPERがやすい銘柄を買うべき、という思い込みがあります。初心者向けの投資情報誌、書籍などにもPERを参考にして売買すべきというアドバイスがのっています。私も株式投資を始めてからしばらくは、PERが低い株式を選んでいました。

こうした株は歴史のある大企業で手堅いビジネスを展開していることが多く、投資して安心感は得られます。

しかし、経験を積むにつれて大きく値上がりしていく銘柄はどうやら割安な銘柄ではないという事に気づきます。

配当金狙いであれば大型株・配当株中心でいいのかもしれませんが、成長株で資産を増やしたいのであればこの方法では追いつきません。株式投資でお金を何倍にも増やすにはPERが割安な銘柄を好んで買うような投資方法ではだめだと、失敗から気付くことができたのです。

PER自体で割安、割高を判断しても意味がない

PERはそれ自体には現時点(直近の決算)を基にした利回りを表しているにすぎません。ですから将来的に今よりももっと儲かると市場参加者が予想しているときには、株価はその将来の利益を見込んで高くなるのです。

PERは競馬のオッズのようなものです。

成長性が高いと思われている株は、常に期待が株価に織り込まれています。つまり他の銘柄より成長することが見込まれているから平均的なPERよりも高く傾向があります。これは競馬でいえば、当たる確率が高い馬はオッズが低いようなものです。

銘柄間で比較しても意味がない

PERはそういう意味を持っている。単純に銘柄の異なるを比較しても意味がありません。PERが5倍だから割安、30倍だから割高というのは全く意味がないのです。

ただし、傾向としてはPERが低い銘柄というのは値動きが乏しいのです。収益に対してPERが一けたの銘柄が突如PER50倍になるということはありません。配当金狙いの投資法であれば、業績を確認したうえでPERが低い銘柄を保有しておくのがいいでしょう。

成長株の具体例を見てみる

それでは、成長株としてはどのような銘柄があるのでしょうか。例を挙げてみましょう。

GMOPG(3769)

(SBI証券ウェブサイトより抜粋)

GMOPGはこの5年間成長を続けており、それに伴って株価も上昇しています。下の図のピンクの線がPERを示しています。このPERを見てお判りの通り、この銘柄はPERが一番低いときでも50倍を上回っています。もう一銘柄例を挙げてみましょう。

MonotaRO(3064)

株価がこの銘柄も上昇していますが、下の図のPER(ピンクの線)は一番安いときでも40を上回ったままで推移しています。割高な状態でなければこの5年間1度も買うことはできなかったのです。

これらの銘柄は成長し続けており、その間、ずっとPERが高いままです。20倍に落ちてきたことはありません。PERを下落する局面を待っていたら決して買うことはできなかったといえます。

PERで見るとずっと割高で推移するのが成長株

PERが高い銘柄というのは、成長を続けることが期待されているので、今の収益よりも割高に買われています。今の利益水準ではなく、将来の成長した利益水準が織り込まれた価格で取引されているのです。

暴落リスクと隣り合わせなのが成長株

逆に言いますと、期待が高い銘柄は期待が剥がれた瞬間に暴落するし、期待が低い銘柄は赤字から回復するなどすれば一気に株価が上昇する。

株式投資で儲けるとは、期待値以下のものを買って、期待値以上になったときに売る。または期待値以上のときに売って、期待値以下になったときに買うというどちらかで儲けるということである。

まとめ

今回はPERについての説明、そしてそれをどのように成長株投資に活かしていくべきかということについて解説しました。

銘柄毎にPERは異なるので、異業種間でPERを比較することには大きな意味はありません。

 

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