投資コラム

GOTOトラベル延期に思う

GOTOトラベル中止で見えてきたのは、やはり一貫した方針のない政府の動向です。コロナウィルスに対する対策を丁寧に説明しないために、コロナウィルスに対する深刻さが受取り手に任され続けています。

キャンペーンをしている以上、移動してお金を動かしてくださいというメッセージを発信していれば、いかに医療関係者からの警告を受け取って各地方自治体のトップが外出・移動を避けてくれというメッセージを出していても行動する人は増えるでしょう。

GOTO自体は旅行の旅行業界にお金を大きく落としますから、やはり瀕死の状況の旅行業界にとっては恵みの雨であるということは間違いありません。この政策によりある程度目途がたってきたものの、今回の中止で先の見えない闇が再び広がってしまいました。

コロナウィルス感染拡大状況をみた国民の多数の反応はGOTOトラベル停止を求めており,これを放置していては、内閣支持率がさらに悪化する。これ以上の悪化を食い止めるために停止せざるを得ないというのが政府の本音でしょう。

科学的見地からみて果たしてGOTOトラベルにより移動した人がひきおこした感染拡大と、季節的な要因(寒冷化、空気の乾燥)で感染が拡大したのとどちらが大きいのかは専門家の分析を待つところではありますが、もはや政治イシューとなっているために停止する以外の選択肢はなかったのです。

政府は1月の上旬には再開すると当初発表していましたが、どうやら2月一杯まで延長することが決まりました。さらに緊急事態宣言が首都圏に限って発令される状況では、2月一杯たっても解除できるとは思えません。

年末年始の帰省・旅行シーズンでの移動をおさめるべく導入された全国一斉停止措置ですが緊急事態宣言が解除され、あきらかに感染拡大が減っている状況でなければキャンペーンを再開することは国民の理解を得られませんから、当面厳しい状況が続きます。

問題なのはこういう大型のキャンペーンが何らの合理的な理由もなく突然停止されたということです。大型の連休旅行は、予め旅行の同行者とスケジュールを何か月も前から調整して旅行するものですから、今後制度の効果が少し薄れてしまうかもしれません。

また、暫くGOTOトラベルキャンペーンが停止になることで安値覚えした消費者がGOTOトラベルの再開を待って旅行を見合わせることも考えられます。最初からルールを作って運用していなかったツケが回ってきたというところです。

私もGOTOキャンペーン停止になる前に駆け込み石川県に旅行して、GOTOキャンペーンを利用しました。キャンペーンで旅行金額が安くなるほか、地域の金券チケットももらいましたので かなりお得なツアーだと実感できました。お金をつかわない、客層が下がるという批判もあるようですが、旅行中は解放感から財布のひもがゆるくなりますので、結局は美味しいものを食べたり、お土産を買ったりと、それなりにお金を使います。

このバタバタは続きそうですが、これだけ経済効果がわかっている政策ですので、コロナが一段落すれば再開するかもしれません。コロナが一段落すればそもそもキャンペーンを打たなくても人が来るという話もありますが、ある程度は景気浮揚策を打ち続ける必要があるでしょうし、政府もしばらくは財政支出をつづけることが考えられますから、 どこかのタイミングで再開するものと思われます。

年またぎ、年度またぎという節目で廃業を選択する事業者が増えるのは目に見えていますから、中長期的な視点で観光立国を目指す日本政府としては大事なインフラの担い手が減ってしまうというわけにはいかないのです。

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