投資コラム

投資家にとっていい会社はサラリーマンにとって最悪の会社

株式投資家にとって良い会社はサラリーマンにとって居心地が悪い

投資家にとっての良い会社とサラリーマンにとってのいい会社は違います。サラリーマンにとっての良い会社の条件とは、福利厚生が整備されており、残業が少なく、給料がたくさんもらえて、世間的に胸を張れる有名な会社です。

しかし、株式投資家の視点では全くいい会社の定義は異なります。株式投資家にとって良い会社とは利益を上げる会社です。なるべく安いコストで商品を作りになるべく高い販売価格で商品やサービスを提供する。企業努力でなるべく多くの利益を出すのがいい会社です。

従業員は会社にいるだけでお金がもらえますが、投資家は売上から人件費を含む経費を除いて、最終的に利益が出て初めてお金をもらえます。ですから、投資家としては、なるべく利益を上げてもらわないと自分の取り分がありません。

そこで経営陣は、従業員に対して働きたくなるようなアメとムチをあたえて、やる気を引き出します。アメとはボーナスであり、ムチとは他者との比較です。

サラリーマンの給料は労働の対価ではありますが、生活に必要なお金でもあります。ですから、著しく差をつけることはありません。とはいえ、頑張っている人に報いなければ従業員がやる気を失いますから、短期的にはボーナス、長期的には出世で報います。これがアメになります。

一方で、すこしだけ待遇に差をつけ、他者との比較を意識させるのがムチです。ちょっとした差のほうが、人間気になるものです。ライバルに負けたくない、という気持ちを利用して経営者はうまくやる気を出させているのです。

本音ではカネもうけがしたいのが社長

儲かっている社長は、口では従業員が大切、人財という言葉を使います。本当に従業員のことをおもえば、利益をのこさず従業員の給料や福利厚生にすべてを使えば、従業員は喜ぶはずです。しかし、現実に儲かっている会社は、従業員への利益配分は一部であり、多くを会社に残そうとします。

もちろん、会社経営には何が起こるかわかりませんから、内部留保として資金を貯めておきたいものです。ただ、本音としては創業者は稼ぐために創業したのであり、自分の取り分を増やしたい。

一方、従業員にすぐにやめられてしまっては採用コスト、教育コストも無駄になってしまいます。そこで、なるべく長く働いてもらえるように、かつなるべく安い給料でイキイキと働いてもらえる環境を作るのが儲ける社長の腕の見せ所です。

ケチで儲かっている会社の従業員は自社株を買えばいい

ではこうした給料が安くオーナーが社長である会社に務めている場合どうすればいいのでしょうか。答えは簡単で、自社株を買うということになります。

儲かっている会社は、投資家にとっては良い会社ですから、株式投資をすることで給料の何倍ものお金を得ることができます。

儲かっているのにケチな会社は投資のチャンス

損益計算書上は儲かっているのに、ぼろい本社のまま。整理整頓が行き届いている。給料があがらない。社長が無駄遣いが嫌い。こういった特徴の上場企業に勤務していれば、あなたはラッキーといえます。従業員としては金銭的に報われることがなくとも、投資家として報われるチャンスがすぐそばにあるからです。

有名な例では永守会長率いる日本電産でしょう。同社はの給与水準は○えんと、とくに特筆すべきところはありませんが、半面で利益が上がっています。これが株式市場で評価されて、株価はご覧のとおり右肩あがりです。

サラリーマンのままお金持ちになった人の一つのパターンとしては、このようにシブチン企業に務めていて、その会社の自社株を買っているというパターンがあります。

従業員持ち株会でセールスドライバーが億万長者へ

私のセミナーにいらっしゃった方でも、佐川急便を定年まで勤めあげられた方がいらっしゃいました。本人がおっしゃるには従業員としては可もなく不可もなくということでしたが、彼が他の人と違うのは、佐川急便で自社株を定年までコツコツと買い続けたことです。

佐川急便はその後上場を果たし、彼は一夜にして保有している資産が5億円弱になったのです。上場後株式を売却し、いまでは好きな時に海外旅行にいくなど悠々自適の生活を送っています。

従業員持ち株会で株式を購入すると補助が出る

従業員持ち株会は購入のタイミングや金額に制限がある一方、購入に際して会社から5%~20%の補助金が出ることが多いです。この補助金を使って自社株を購入することで、有利に資産形成を進めることができます。

もちろん、無条件に従業員持ち株会を進めるわけではありません。会社が儲かっているにもかかわらず、無駄遣いをせず、高い給料でもないのに従業員を働かせるのがうまい会社に務めている場合に限ります。

まとめ

サラリーマンにとっての良い会社と、投資家から見たいい会社は異なります。株式投資をする際には、あくまで利益を上げているかどうかで判断すべきです。また、会社が無駄遣いをせず利益を上げている会社の場合には、従業員持ち株会にはいって株式を買うことで、投資家として会社の成長の恩恵にあずかることができます。

 

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