投資コラム

サラリーマンはお金持ち本を読むな

お金持ち本を読むのは時間の無駄

インターネットの記事や本で、お金持ちの行動習慣、お金持ちの研究、富裕層の考え方、などの特集が組まれており、興味を持つ人は多いです。しかし、これらの記事を読むことは、資産形成中の人には参考になることがないため、不要です。このページでは、その理由を解説します。

物事にはステップがある

資産をこれから形成する人は、お金持ちの行動やお金持ちの投資法などを参考にする必要はありません。物事には順番があり、相続で資産を受け継いだ人以外は、皆資産がないところからスタートしています。

富裕層たちも資産を築く段階では、お金持ち本に書いてあるような投資を実践していません。自分の事業を立ち上げることに集中する、医者や弁護士の資格を取って本業に集中する、リスクのある株式投資に集中して投資するといった行動をとりつづけ、資産をなしています。

まずは自分のビジネスから短期間で一気にお金を稼いで、それから投資を始めているのです。十分に分散されたポートフォリオは、既にお金を持っており、安定的に増やしたい、配当金をもらいたい人向けの投資法です。

お金持ち本は、単なるマーケティング

お金持ちの記事は何のために書かれているのか。そう、タイトルに興味を持ってもらい、記事の内容を読んでもらうためです。サラリーマンの周囲にいない富裕層はどのような行動を取っているのか、どうすればなれるのか。下世話な話には興味がありますよね。その興味本位の心をくすぐって雑誌や本の売上を増やすことが情報発信者の目的です。

医者がどのような資産運用をしているかをいくらみても、お医者さんにはなれません。企業経営者がどのようなポートフォリオを組んでいるかを参考にしても、企業経営はできません。相続資産をどのように守るかの特集を読んでも、相続資産がもらえるわけではありません。

情報の発信者がどんな意図をもって情報発信しているのかを考えてください。

手元のお金を減らしたくなくなったときにはじめてお金持ちの投資法は役に立つ

お金持ちといっても、人よりも並外れた出費をしている訳ではありません。私が知っている限り、お金持ちでも生活水準をあげることなく普通に生活しています。ですから、自分の資産から一定の配当金が得られるようになれば、そこからさらにリスクを取って投資することは、精神的なリスクリターンが悪くなるのです。

例えば、成長株株式を1億円を保有している47歳の男性サラリーマンがいるとしましょう。新卒で大企業に就職し、20年間コツコツと投資して、資産を形成することができました。生活水準は他の人と一切変わることなく、妻と子供を養っています。

彼はこれまで貯めてきた1億円の成長株ポートフォリオを、配当株に回すことにしました。商社株など5%の配当金を出してくれるうえ、業績が安定しているために株価の変動も成長株に比べると大きくありません。

すべてを配当株に回せば、1億円×0.05=500万円。税金を引いても400万円。安定して毎月30万円以上のお金を得ることができます。

彼が生活に必要なお金はすでに給料からまかなえていますから、この30万円は彼が自由に使えるお金です。家族とのレジャー、旅行、読書やセミナー参加などの自己啓発、友人との飲み会など自由に使えるお金が、配当株を保有する限り一生入ってくるのです。

彼が30万円もあれば十分だと考えていれば、これ以上成長株に投資して資産を増やすことは無駄にリスクを負うことになります。資産が増えたとしても精神的な満足度は変わりませんが、下落した場合には大きな精神的ダメージを受けるからです。

例えば株価が半分になってしまえば資産は5000万円になります。1億円から得られる毎月30万円の配当金で十分満足できていたのに、余計にリスクをとったがゆえに毎月30万円の配当金は夢幻と消えてしまいました。

こうなることを、富裕層は心のどこかで恐れています。十分に資産を増やした人は、その資産が減ることをとても恐れるのです。

もちろん、生活費用がもっとかかる人や資産を増やすことが生きがいの人は、さらに資産をもっと増やすようリスクを取りつづけるでしょう。しかし、誰しも資産規模が大きくなればどこかで今ある資産を守り、安定して運用をしたくなるものです。

こうなって初めて役立つのが分散投資・ポートフォリオの考え方なのです。

自分の資産状況に応じた行動をとり続ける

したがって、いくら資産がない人が資産家の行動を参考にしても、意味がありません。配当株で安定運用。不動産で多額の減価償却費を計上して節税。海外不動産投資。法人の節税。納税額が最小になるような役員報酬の設定。合法的な経費の使い方。オフショア投資。

今の段階で、こうしたお金持ちならではの資産形成術を知っても意味がありません。むしろ、いらない知識があるだけ、お金もちへの道は遠のきます。一般人はお金持ち本など読んでいる暇があったら一円でも多く稼いで、投資に回すことだけ考えるべきです。

お金持ちはあこがれるものではない、達成するもの

お金持ちにあこがれてはダメです。達成しましょう。職業選択の自由があるにもかかわらず、ほどほどで生活することで満足している人がほとんどの現代日本においては、すこし努力を続けるだけで他の人と差をつけることができます。

本業でがんばって出世する、副収入を得るために努力する、独立する、成長株投資を続ける、貧乏生活で一気にタネ銭を貯める、夫婦で稼ぐ。お金の増やし方はその人の置かれた環境でかわりますが、投資のためのまとまったお金をつくり、それを愚直に株式投資につっこんでふやしていくのが一般人が資産を作る道です。

お金持ちになるためにすべきことはシンプルです。

稼いで、残して投資する。

掛け算でどんどんお金が増えていきます。

まとめ

いくらお金持ち本を読んでも、お金持ちにはなりません。巷にあふれるお金持ち本は一般人をマーケティングするための切り口にしかすぎません。

無駄な情報に惑わされることなく、二流投資家は毎月お金を愚直に貯めて、株式投資を続けましょう。

 

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