先日、中学生・高校生に向けた株式投資の基礎知識を学ぶ勉強会に講師役として登場しました。今回はお話しした内容と感想を共有します。
株式投資自体もそうなのですが、学生向けということで今後の人生に少しでも役立てばいいなという想いでお話ししています。今回お話しした内容は以下の通りです。
優位性を持とう
企業は常に他の会社と競争しています。それにもかかわらず伸びているということは他の会社と比べて優位性があるということです。ブランドがある、値段が安い、サービスがいい、使い勝手がいい、理由はそれぞれですが、複数ある中で選ばれているには理由があるはずです。
企業の強みを知ることは、投資をするうえでとても大切なのです。といっても、社会人経験がまだない皆様は今の段階ではよくわからなくても大丈夫です。数年後就職活動をする際に、そして皆様が社会の一戦で活躍されているときに、ふと思いだしてみてください。
個人でも優位性を活かすのが大事
今回はその続きがあります。このことを個人に当てはめて考えてみましょう。人生を生きていくには、自分の強みを知ってそれを活かしながら生きていったほうが楽です。数学が苦手なのに、研究職に突くことは難しいですし、人付き合いが嫌いなのに、営業職につくのも難しい。
強みとは相対性である
企業の強みとは絶対的なものではなく、相対的なものです。狭いマーケットならば強みがあっても、大手企業がたくさんいる環境では強みではなくなります。
これも個人で当てはまることなので、考えてみましょう。
どんなにかっこいい人でも、周りがジャニーズに囲まれていては目立ちません。一方、男性が少ない環境であれば、より目立つでしょう。
英語を話せるということも、アメリカでは何の価値もありませんが(むしろ話せないとマイナス)、日本では話せる人が少ないので価値があります。だからこそ、ネイティブの先生が日本に来て、英会話を教えるというビジネスがなりたちます。
ということで、皆さんも自分の強みは何か、そしてそれをどうやって生かしていけばいいかを考えてみてください。人の気持ちがわかる。計算が早い。文章を書くのが上手。リーダーシップがある。粘り強い。真面目。ユーモアセンスがある。人を笑わせるのが得意。数限りなく、強みはあります。
今はまだ見つからなくても大丈夫
今は見つからなくても大丈夫です。これから様々なことを経験していくうちに、意外な才能が見つかるはずです。
私自身も、これまで文章を書くのがとても苦手と思いこんでいましたが、書きまくっている間に実は自分は文章力がそれなりにあるのだということを知りました。それも人から言われて気が付いたものです。
自分では気づかないこともありますから、保護者や友人との会話でみつかるといいですね。
強みを生かせる環境で勝負するというのは、とても大切です。これを意識すると、進学先・就職先などにも影響してきます。
強みを掛け合わせるとさらに強くなる
では、この強みというのはとてつもなくすごい必要があるかというとそんなことはなくて、100人いたら5人ぐらいのレベルでいいのです。他の人でちょっと優れていることが大切なのです。
100人に5人というとえらく高いレベルに感じるかもしれませんが、ほとんどの人は突き詰めて努力なんてしていないので、3年もやっていれば何でも上位5%に入れます。大人になって英語を3年間勉強する人なんてほとんどいません。やっているだけで5%に簡単に入れます。
掛け合わせると希少性がたかまる
そして、この強みをいくつかかけあわせて持っていると、希少性が高まります。希少性が高まると、相対的に有利になります。強みをいくつかもつ、あなたしかできないことが増えてくるからです。
例えば、私の場合、文章書くのが得意で、株式投資に詳しくて、かつ英語ができるというのが他の人との違いになります。
それぞれの分野で頑張っている人たくさんいるんですけど、これを組み合わせてできる人となると急に人が少なくなるので、価値が出てくる。
ですから、他の人より優れているところを自分でみつけて伸ばすと同時に、それを複数組み合わせることも大切なのです。
英語を勉強しておくと選択肢が広がる
英語の話もしましたね。英語はこれから本当に大切になってきます。これまで日本は英語が無くても生きていける環境でした。これからもそうでしょう。
しかし、経済的に豊かになりたい人は、英語をやっておいたほうがいい。儲けている会社は海外の取引先を持っていることも多いですし、大企業というのはそもそも海外とよく取引をしています。
外国人に日本のことを説明できる人は少ない
個人的な経験でいうと、日本のことを外国に英語で説明できる人というのは本当に少ないです。私は、レアジョブで英会話レッスンをしていますが、その中で日本のことを英語で説明すると面白い話として、聞いてくれるのです。
我々日本人の当たり前が彼らにとっては当たり前ではない。例えば、おせち、学校の部活動、コンビニで売っているものとか100円ショップの話は、海外の人には価値がある話なのです。これらを情報発信するだけで稼げる可能性も出てきます。
さきほどの掛け合わせの例でいえば、何かの分野に詳しい×英語で、強みを伸ばせるということです。
一次情報をチェックしよう
今回は株式情報の情報を知るためには、最終的には企業のウェブサイトなど信頼性の高いところで確認したほうがいいというお話をしました。
インターネットから情報を得るのが当たり前になっている昨今、その信憑性を確認するのは大切なリタラシーです。インターネットからの情報は間違っていることがあるだけでなく、意図的に間違った情報が拡散されていることがあります。
誤った情報に基づいて行動すると、しなくていい失敗をすることもあります。
一次情報に触れる重要性については、noteにも投稿していますので、よろしければご一読下さい。
note:一次情報に当たるクセをつける
まとめ
今回は、株式投資を入り口にして、これから学生の皆さんの役に立つような以下の話をしました。
自分の強みを知ろう
強みとは相対性
掛け合わせで強くなる
英語をやっておくと選択肢が増える
一次情報をチェックしよう
株式投資は題材で、そこから学べることは沢山あります。是非自分でも考えてみてください。
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