書評

超ど素人が極める株(hina著/翔泳社)を読む

 

これまで全く株式投資を経験していない株式投資の初心者で、株式投資の情報をどうやって取得するかがわからない方はおおいです。

初心者向けにわかりやすく投資を解説したウェブサイトで、投資情報を調べることもできますが、体系的かつシンプルにまとまった本で学ぶのが早道です。

本書は、アメブロブロガーかつYoutubeなどで投資情報発信者として活躍中のhina氏が書いた初心者向けの書籍です。

徹底的に初心者に寄り添っており、これから株式投資を始めたい初心者に最適の一冊です。それでは内容で気になった点につき書評します。

筆者について

筆者は hina の株ブログ で有名なブロガーです。また、ライフワークとしてブログ執筆を続けながら各種メディアでの 投資レポートも多数執筆しています。 オンラインサロンを著名女性投資家である若林史江氏と開設されています。

株式投資に必要な基礎的な知識を体系的に学べる

 

本書により、初心者は株式投資の基本を学ぶことができます。特徴としては、株式投資初心者の気持ちを理解している主婦の目線で開設していること。

株式投資に関する知識、特に初心者向けの知識はすでに説明されつくしているのですが、誰がどのように語るのかという点が新鮮です。

これまで株式投資というのは男性が男性に向けた書物が多かった。そしてここまで初心者にフォーカスを当てた本というのは今まで少なかったのです。

この本は、アメブロという主婦層に強い媒体でブログを書き続けたことの強みが活かされたといえるでしょう。主婦と株式はそこまで強くヒットしないところですが、

なぜ株式投資が必要かという説明は少ない

投資の初心者向けでありながら、なぜ株式投資が必要なのかという部分は最低限にすませてあくまでも投資をするうえで大切な基礎を中心に書いています。

この部分は初心者向けである程度書かないと、読者がついてこない部分ではあります。

ただ、本書の読者ターゲットは、実際に株式投資を始めたいという層になるのでこの部分が省略されています。 また、hina氏に対する信頼感がある読者層が買っているというのも大きいですね。

コラムに筆者の意見が光る

あくまで投資のど素人に向けの書物ですから、基本的な知識が中心です。第1章「株式投資の基本を知ろう」第2章「口座開設して注文してみよう」第3章「企業分析はどうやってする?」第4章「最低限知っておくべきチャートの見方」第5章「めざせ脱初心者!投資スタイルと情報収集術」と、わかりやすく基本知識がまとめられています。

売買技術が紹介された第6章は中級者にも参考になる

しかし、第6章では少し実際の投資に踏み込んでおり、hina氏の株式投資に関する技術が紹介されています。その中で私が気になったいくつかの点をご紹介します。

短期売買用と長期売買用に分ける

hina氏の考え方に、私の投資手法も似ているところがあり、配当株4割成長株6割という構成は同じです。ただ私の場合は、配当株・成長株いずれもゆったりとした売買をてがけています。

一方、hina氏の売買手法では配当株はゆっくり投資するが、短期売買の銘柄についてはその時の旬のテーマを追いかける投資手法です。

サイバーセキュリティ関係、 AI 関係、最近では再生エネルギー関連やESG、DXといったテーマを追いかけているはずです。

こうした取引は常に売買できる人にとっては、有効です。特にhina氏と属性が似た主婦層にとっては参考になる投資手法といえます。

ただサラリーマンの場合は日中忙しく、あまり頻繁に売買できないという方もいらっしゃるでしょう。この点は、状況に応じて使い分けていただくところです。

損切りのタイミングについて

損切りのタイミングは難しいところで、絶対的な答えはありません。hina氏の場合は、上昇すると予測して株を買ったにも関わらず逆の動きしたしたらすぐに切ること。

株価が自分の思惑とは反対に動いた。これ自体は問題ありません。投資において百発百中はないのですから。しかし、そこで損切りができるかどうかが、生き残れるかどうかの分かれ目です。

損切りをしないのであれば安い所を買うように、資金配分をあらかじめしているかどうかが大切になります。

長田の損切り手法

私の場合は月に1回程度ポートフォリオ見直し、負けている銘柄を損切りして買っている銘柄に入れ替える、また新規の銘柄に入れ替えるという方法を採用しています。

チャートの形状を見て判断される投資家もいますが、私の場合、チャートはあくまで参考程度で損失が出てるかどうかを機械的に判断します。

チャートの判断を入れるとそこに判断基準がひとつ加わり判断がブレてしまうからです。価格が下がってるから、損切りすると判断した方が自分の判断がブレにくいです。

 増し担保規制や 信用取引について

hina氏はアクティブに短期取引に取り組む方なので、これらの知識も必要ですね。増担保規制や、信用取引に関する知識については、実際に現物取引のみだとしても必要な場合があります。

短期的な株価が行き過ぎることはよくあるからです。そうした時には長期投資家にとって、利益確定の良いタイミングまたは新規購入の良いタイミングとなることがあります。

その理由をしらないと、思わぬ価格をただ見過ごすことにもなりかねません。

分割売買を心がける

hina氏も、一発で買い、一発売りという方法はうまくいかないと述べています。これはおそらくhina氏の経験から来るものでしょうし、ここも私と同じ意見です。

魅力的に見える株は、いますぐ一発で買いたくなりますし、売るときも一度で売りたくなります。

しかしそれをやっていると、大きく動いたときにやられてしまいがちです。相場で痛い目をみた人がなるべく回避する手段として使っているのですね。

相場経験が長い人は分割売買をしていますが、比較的少ない人しかやってないからこそ、ここで差がつくのです。

自分の知っている株を手掛ける

売買する株の対象を絞る。これも大事な投資のポイントです。今まで取引していた既存銘柄の利益を確定すると、新しい銘柄を探したくなるものです。

特に、利益確定後間を空けず新しいポジションを取ると、その銘柄が下落して利益がなかったことになることもあります。

ですから、ある程度知っている銘柄だけを取引することで、この銘柄はこのまで価格が上昇したから一度売っておこう。

しかし安くなればまた買いもどそう、といったような投資手法を取ることができます。

自分が買いたい値段になるまで数か月かかることも多く、冷静に資金を管理することができます。

また自分が知っている銘柄銘柄ですので、次の取引もうまくいく可能性が高いのです。

暴落時の心構え

暴落時はまず損切りしてそれから投資を立て直す。いかにも書くと簡単なようですが、人間の本能に反することで、容易にできることでありません。

しかし、損切りできるからhina氏は生き残っているということです。私の場合もなるべく資金に余裕を持たせておき、分割売買とあわせて大きな損失が出ないように心がけています。

まとめ

株式投資の経験がなくなってくると、基本は既に身についているとおもいがちです。そこから、自己流の投資が始まります。

もちろんいつまでも基本の取引では、株式投資が上達しません。経験、とくに失敗の経験を通じて、独自の投資手法を編み出していくというのは大切なことです。

しかし、時々基本に立ち返って何が大切なことなのか。自分がやっている投資法に矛盾点はないか、ということを簡潔にまとめられている書籍で確認するのは大事です。

特に私のように初心者向けに情報発信をしている立場では、初心者向けの説明きり口というのはたくさんあって困ることはないですね。

本書は初心者向けに株式投資に必要な知識をつめこんだ一冊です。極めてシンプルかつ分かりやすく書いてあるので、この本で初心者がわからないということはなさそうです。女性が書いた本ですが、男性の初心者にもお勧めできます。

まず最初はこの一冊から始めてみるのはいかがでしょうか。また中級者以上でも、基本的な知識を確認すること、そして第6章のhina氏の売買手法のヒントから学ぶことがあるはずです。

 

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