三菱商事について
セミナーでは三菱商事に興味があるという参加者がいました。三菱商事、私は高校生のときはしりませんでしたし、就職活動をする年になって初めてみんなが入社したがる大企業ということを知りました。
さて、このページではその三菱商事に投資することについての、私の意見をご紹介します。
押しも押されぬ大企業
三菱商事は日本を代表する大企業です。四季報を見てみましょう。「事業内容の内訳は、天然ガス4(13)、総合素材13(1)、石油化学27(0)、金属資源12(12)、産業インフラ3(8)、自動車モビリティ他40(3)」とありますね。
ここからわかることは幅広く事業を展開しているということです。こうした大企業は、すでに十分に稼ぐ力を持っていますから、安定的に利益を出すことができます。突き抜けた一分野で利益を取るのではなく、様々な部門が利益を出す構造になっています。あたかも一つの会社の中に複数の異なる事業会社があるようです。
株価はどうか
過去の株価推移を見ますと、ここ10年間、2,000円から3,000円の間で推移しています。株価が上がるためには業績が向上しなければなりませんが、これだけの大企業となりますとこれ以上会社の業績を伸ばすというのは難しくなってきます。
この銘柄に投資する場合には、資産を一気に増やすことはできないということです。
配当金狙いには向いている
業績が安定していますから、配当金を出すことができます。5%の配当金が出ていますね。税金で20%取られるとしても、大体4%の配当利回りです。市場平均が大体2%程度ですから、2倍の配当金が得られるのです。
なぜ配当利回りが高いのか
でも、ここで立ち止まって考えてみてください。なぜ配当金が2倍なのか。逆に言えば、本当は収益力などを見ると2倍株価があってもおかしくないとも見えませんか。それにモカ関わらず株価はこの水準で停滞している。ということはプロの投資家からみて何か買うには物足りない原因があるのです。
その理由は様々考えられますが、その一つにコングロマリットディスカウントというものがあります。コングロマリットとは、一つの資本のもとに様々な業態の会社が含まれている会社組織構造です。外部から見ると、いったい何をやっているのかわかりにくい側面があるのです。
あまりにも多様な業態を持っているがゆえに、どのような出来事が起きれば、会社業績がよくなるのかがプロからみてもわからないのです。こうした理由から、三菱商事の株価は配当利回りが高い状態に置かれています。
入社するのは大変
直接投資とは関係ありませんが、少し三菱商事に入社するにはどうすればいいのかについて、40近くになったアラフォーの私がご説明します。
就職活動を始める大学3年生になって、三菱商事に初めて入りたいと思ってもなかなかかなうことではありません。正直に言って、入りたい人が山のように毎年入社試験を受けるので会社側は入社させたい人を選ぶことができます。
その際に、まずは一流大学、国立大学や早慶上智といった最難関大学を卒業していることがとても有利です。
むしろそうした大学生ばかりが狙ってくるので、ほかの大学ですとプラスアルファでなにか自分の強みをはっきり持っていることが大事です。
例えば大学のラグビー部体育会の主将をつとめた、箱根駅伝で区間賞、3か国語をビジネスレベルで話せる、弁護士や公認会計士の試験に合格している。
だれでも「おー!」っといえるぐらいのネタを持っていないと、その他大勢に埋没してしまいます。
そんな、大学の名前だけで判断されるなんてあんまりだと思うかもしれませんが、面接担当者はただのサラリーマンです。大学ごとに大体どれくらいの人を採用しようか、毎年計画的に採用しています。
それに、有名大学を卒業した人ばかりが社内にいるなかで、わざわざそれ以外の大学出身の人を上層部に推薦するには、それなりの理由が必要なのです。
ということで、もし三菱商事に入社したかったら高校生の時に受験勉強を頑張り、有名な大学に入るようにしましょう。いいか悪いかではなく、そういう仕組みになっているので頑張るしかありません。
中・高校生向け勉強会の内容について
勉強内容の復習は、時間があるときにまた書きます。この内容は、受講生の方以外の高校生の方にも役立つかもしれないと思い、私のウェブサイトに公開します。
もしこれを読んでいる受講生がいたら、遠慮なくチャットワークに質問をくださいね。受講生の方以外も、もし質問がありましたらnagata.junji1981(@)gmail.comまでご連絡いただければ、当ウェブサイトにて返信いたします。
株式投資・経済・銘柄などに関する情報をお届け中。
メールマガジン限定の音声も配信しています。
購読無料。どうぞお気軽に登録してください。