成長株投資

ナガイレーベン(7447)でファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析は実際に投資候補先の銘柄について自分で考えて投資ストーリーを作ることが大切です。投資家脳がそのプロセスで鍛えられますし、属性・年齢などの問題亜があり、だれかの真似をしていても最終的にはオリジナルの投資法に誰しもなっていくからです。

といっても検討がつかないところから調べるのは大変かもしれません。そこで、このページでは私が普段行っているファンダメンタル分析を、ナガイレーベンを使って学んでみましょう。

銘柄をチェック

まず、この会社に興味を持ったのであれば銘柄を調べてみましょう。グーグルでも名前と共に、コード名が見つかります。証券会社のウェブサイトで銘柄コードをたたいて四季報を確認してみてください。

「ナガイレーベン」と打ち込んでも構いませんが、証券コード(7447)を打ち込んだ方が早いですから、慣れていない人は証券コード+テンキー入力を覚えてしまいましょう。このコードはすべての上場企業にそれぞれ一つずつ割り振られているものです。

四季報によりますと、「衛生白衣大手。制電・抗菌加工等で差別化しシェア6割。」とありますね。つまり白衣業界で高機能白衣で圧倒的なシェアを持っている会社です。

シェア6割とは圧倒的なブランド力

シェア6割というのは、価格決定権が会社側にある状態です。競合相手はナガイレーベンが取り組んでいない分野で勝機を見出すか、同レベルの商品を安く出すしかありません。

ケチャップを買うときにカゴメのケチャップとプライベートブランド(セブン&アイ、AEONなど)、デルモンテを比べるとずっとカゴメのケチャップの方が高いですよね。

で、ケチャップの中身はほとんど同じなのです。しかしカゴメのケチャップが強力なブランド価値を持っているので、おなじケチャップで戦おうとすると値段を下げて価格でアピールするしかありません。

カゴメは高い値段でケチャップを売れますから、粗利幅を大きくとることができてますます儲かりますが、安い値段で売らざるを得ない会社は利益が少なくなります。マーケットシェアを高く持っているというのはこのようなメリットがあります。

100年以上の伝統ある老舗企業ということもわかります。イキのいい成長中の会社ではありませんが、堅実な会社です。

社員の平均年齢からわかる終身雇用

従業員の平均年齢はおよそ四十歳。従業員が102人。また勤続年数は14.1歳。ということはこの会社が人の入れ替わりがすくない新卒採用主義の会社であることが伺えます。単純に40年ぐらい働くとすると、一年に2,3人しか採用しない会社です。

日本では人口減少が続いておりますけれども、医療職のニーズは増えるばかりで、新型コロナウィルスも業界としては追い風になっています。

また海外での生産によるコスト削減を実行しています。業界における高いブランド価値と原価低減努力により、利益率がたかい。

業績の推移を確認する

この銘柄の決算書を見てみましょう。といってもいきなり決算書をみると頭がクラクラしてしまいます。まずは、四季報をみて、おおまかな業績の推移を確認することができます。

ここで大切なのは、売上、営業利益、経常利益、当期最終純利益がきれいに増えているかどうか、を確認することです。

特に成長株投資ではこの成長が続く限りは株価が上がる、という前提で投資をしていますから大切なチェックポイントです。同社の直近までの決算はきれいに右肩上がりで成長していますね。

株主構成を確認する

また、株主構成も見てみましょう。澤登一家がオーナーとして会社をささえています。そのほかの株主は、澤登家の資産管理会社、そして投資信託や機関投資家の保有です(信託銀行名義)。

なお投資信託などは、自分のファンドの名前ではなく、管理を委託している信託銀行口座名称で権利保全されます。実質的にはこの名前の裏側に具体的な株主が隠れているというわけです。

会社が成熟していくにつれて、最初個人の名前だけだった株主名簿が次第にプロの名前に入れ替わってきます。

会社の成長に伴い株主が入れ替わる

会社が成長する度に機関投資家がまとめて買いをいれて株価が上昇していきます。もみあい→成長→もみあい→成長という過程の中で、次第に機関投資家の保有する株数が増えていくのです。成熟した企業の代表格である、トヨタ自動車やソニーなどの株主構成を見てください。大きい株主ばかりですね。

配当性向もチェック

続きましては配当性向もチェックしてみましょう。配当性向は基本的に20%~30%程度というのが一般的です。例を挙げますと、会社がその年1億円稼いだのであれば、30%分の3000万円を配当金に回し、残りは会社に残しておく(これを内部留保という)のです。

内部留保は現金とは限らない

ただ、内部留保は必ずしも現金とは限りません。個人でももらった給料から生活費を引いて貯金しますが、それで車をかったりすることがありますよね。価値のあるものは確かに会社の中に残っているのですけれども、それが他のものに形を変えているかもしれないのです。

配当水準に話をもどしますね。配当性向が60%というのは、安定的に成長している会社の特徴です。成長はしているのだけれども、そこまで大きな費用を投資しなくとも十分利益が出せる体制になっており、ほっておくと会社にお金がどんどんたまってしまう状態の会社にこのような高い配当基準を設定する傾向が見られます。

成長過程の会社は配当金を出さない

他方、まだ成長過程の会社においては配当金にまわすよりも成長分野にはらった方が将来的な株価の上昇につながるので、配当金は出さない、出したとしても水準をおさえる傾向にあります。

いずれにしても、利益は株主のものなので、経営陣はどうすれば株主の資産が大きくなるのかを経営状況に応じて判断しているのですね。

株式会社の理論的な持ち主は、株主以外にありえません。お金を増やしてもらうために出資しているのですから、儲かったお金をさらにふやさず置いておくんだったら配当金として返してほしい、という主張を当然株主はします。

オーナーの顔写真をウェブサイトで確認する

社長の澤登さんですが、この会社ではウェブサイトにメッセージ付きで顔写真を掲載していますね。これまでの着実な会社の成長、白衣業界とあわせて社長のメッセージを読みますと、安定的に稼ぎつづけ、もって社会に貢献するという会社の方針を貫いていることがわかってきます。

自分の業績を上げるということもありますけど、世の中のために清く正しくを稼ぐということを地で行っている会社というイメージです。

株価水準ですが、現在PERは30倍程度。一株あたりの利益が100円ぐらいです。通常であれば少し割高かな、と思いますがコロナウイルスの追い風を受けても関係なく、今後も安定的に成長することがわかっていますから少し高めのPER 30倍で取引されているという状況です。

まとめ

今回はナガイレーベンについてざっくりと会社に関連する情報を調べてみました。ファンダメンタル分析でざっくりとした情報を調べたのちに、投資方針を決めていきます。自信があれば多めのポジション、自信がなければ少な目にします。

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