投資コラム

確率の悪いギャンブルには手を出さないのが資産家への道

世の中には儲かりそうな話があふれていますが、冷静になってどれだけ儲かるか、取引の仕組みを知って期待値を確認し、なるべく勝率の悪い取引を避けることが大切です。

特に勝率の悪いものがギャンブルです。日本では原則としてギャンブルが禁止ですが、一部のギャンブルが認められています。

これらのギャンブルは胴元の取り分が設定されていて、長くやっていると負ける可能性が高いのです。今回は、ギャンブルが負けやすい理由、そして長期投資はギャンブルではない理由を説明します。

日本で認められているギャンブルは公営競技とパチンコ

日本はギャンブルが法令で禁止されていますが、いくつかの例外があります。表向きは市町村が必要な予算を確保するという理由ですとか、あくまで景品との交換という理由で認められています。

そのほか全面的に禁止をしてしまってアンダーグラウンドにお金が流れていくよりはマシという現実的な要請もあるでしょう。風俗と同じ発想ですね。こうした政策の是非はともかくとして、日本には主に下記のようなギャンブルが合法的なものとして認められています。

1.公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース)

2.パチンコ

3.宝くじ

4.短期取引

1.公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース)

公営競技の掛け金のうち25%は、運営団体の取り分になります(オートレースは30%)。皆さんが投票した馬券の金額が100万円だとすると、75万円しか払い戻されません。やるたびに75%にしかならないのですから、やればやるほど資産が減っていきます。

2.パチンコ・パチスロ

パチンコ・パチスロの還元率は公表されている数字がないため推測の域をでませんが、85%程度といわれています。

これもどう考えてもギャンブルのように見えるのですが、ここは歴史的背景もあり今まで認められています。

パチンコ・パチスロがギャンブルではないという理由は、三店方式(さんてんほうしき)といわれる独自の換金方法にあります。

パチンコ店・景品交換所・景品問屋の3つの業者、およびパチンコ遊技者が金銭的価値のある特殊な商品(金が使われた小物など)を介して、パチンコ玉の現金化が行われているのです。

TUCショップという換金所が必ずパチンコ店のそばにありますね。あれほどまでに存在感を消した店構えはない、というほど地味にたたずんでいます。

パチンコで勝った人は、パチンコ玉を景品にお店で変える、そしてそれをTUCショップに持ち込むことで換金しているのですね。

さて、パチンコ・パチスロの還元率自体は、実は他のギャンブルと比べても高いのですが、一度のゲームに投入する金額が多いので、1日継続して遊ぶと万単位のお金が必要になります。

3.宝くじ

宝くじの還元率は45%程度です。毎年年末ジャンボのシーズンになると、一攫千金を夢見る人が宝くじ売り場に並びますが、その方々のうち1億円を手にする人の割合は1000万分の1。一生買い続けても当てるのは相当な幸運に恵まれないと厳しいです。

なお、お金持ちは宝くじを買わなくてもお金を生み出す術を知っているので、手を出しません。したがって宝くじを購入するのは一般庶民ばかりということになります。

これも市町村の収入になり公共の福祉につかわれているので、例外に認められたギャンブルといえます。私が実際に今まで目にしたのは、公園においてある子供の遊具ぐらいですが。

4.短期取引

株式・FX・商品先物などの短期取引(デイトレード)は、還元率は100%に近いです。個人投資家は、一年を通算して利益が出ていれば、その分に対して約20%が税金として取られます。

ただし、実際には取引の度にスプレッド(買いと売りの差)のほか、売買手数料、金利、その他の手数料が課せられるので、取引する度にじわりじわりと資金を削られるなかでの勝負となります。

短期取引は難易度が高い取引ですが、勝てないという訳ではありません。相場のゆがみを見つけて利益を得るすべを知っている投資家は継続的に儲けることができます。

完全に合法な取引かつ大量の利益を獲得できるチャンスがあるので、資金量・情報量ともに圧倒的に優位に立つ機関投資家が参加するマーケットですので生き残るのは大変です。

どのギャンブルも胴元が勝つようにできている

ギャンブルの特徴は一言で行ってしまえば、ゼロサムゲームです。誰かが勝ったらその分誰かが負けるという性質の取引なのです。

もちろん勝てる人もいますが、同じゲームをやっていても全く違う勝負をしているのです。ある程度ギャンブルの楽しみを捨てて、勝てるところで冷静に確率論に基づいて勝負をしています。勝てないと判断した時は、ゲームをやらないという我慢が求められることもあります。

趣味として楽しむのにとどめるべき

もちろん、これらのギャンブルをすることが楽しいという方は、趣味として楽しむべきです。私もボートレースが好きなので、たまにボートレース平和島に出かけて舟券予想を楽しんでいます。エンジンの音と疾走するボートをみるのがすきなんですよね。

長期投資はプラスサムゲーム

では、なんとか普通の人が勝てるゲームはないのでしょうか。そう、株式長期投資です。企業は経済活動を通じて継続的に利益を稼いでいますので、長期的には株価の上昇・配当金・株主優待という形で利益をえることが可能なのです。

もちろん業績が悪い銘柄を購入してしまうとなかなか株価が上昇しないということもあります。

しかし、全体としては経済成長が続く限り株価は上昇していきます。どの国の指数を見ても右肩上がりです。バブル経済崩壊後レンジ圏で推移してきた日本株ですら、3万円を一時回復する水準まで来ています。

銘柄選択が難しいという人は、インデックスファンドを購入しておけば市場平均の利益を得ることができますし、個別企業の倒産可能性についても事実上意識する必要がありません。面倒なことが嫌いだという方は、インデックス投資をすることをお勧めします。

長期投資と短期投資は全く異なるゲーム

ただ、株式投資は勝てる可能性が50%以上あるプラスサムゲームといっても、短期取引であれば、インデックス投資であろうともやはり勝つ確率は下がってしまいます。株価は短期的にはランダムな動きをするので、短期取引と長期取引とは全く異なるゲームなのです。

まとめ

世の中は勝てそうな雰囲気のギャンブルがたくさんあります。そのほとんどが、回数をこなしていくといずれ負けてしまうゲームです。ギャンブルで勝てる人もいますが、それは仕事をするのと同じ感覚で取り組んでおり、生半可な努力で勝ち残ることはできません。

一方、長期投資は企業が稼ぎ出す利益という裏付けがありますし、基本的には企業は毎年成長するものですから、一般の人でも50%以上の確率で勝つことができる勝負です。

銘柄選択が面倒くさい人は、インデックスファンドを購入して長期投資するのが手間もかからないのでおすすめです。

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