株式投資による資産形成は、長きにわたる旅路です。1年や2年間で終わるものではなく、自分の資産形成目標が達成されるまで何年、何十年にもわたって継続的に続けるものです。
そして、その道のりはいつも平たんではありません。時には株式相場が暴落して投資をやめてしまいたいこともあるはずです。また、自分の持ち株だけが上昇せず焦ることもあるでしょう。投資初心者であれば、そもそも何から始めたらいいのかわからないという人もいるで
しょう。
そういったときに、自分が目標とする投資スタンスを続けている投資家のコミュニティに参加するのは刺激を受ける意味で有用です。このページでは、株式投資を始めた方が投資家コミュニティに参加するメリットについて解説します。
株式投資に興味のある人を見つけられる
株式投資は少しずつ一般の人々に広がってきているとはいえ、大多数の人にとっては縁遠い存在です。親または親戚が株式投資で大損をしたことにより、子供世代がいまだに悪い印象を持っていることが多いのです。投資のこともあまり話したがらない人も多く、むやみに投資のことを話すと、ネガティブにとらえられることもあります。
金融業界ですらも、株式投資について全く興味がない金融機関の職員は本当に多いのです。仕事柄金融投資に関する知識は持っていても、投資でその知識を使っているかというと全くの別問題です。
こうしたお金の話を正面からしようとしないのは日本人独特の習慣で、私が仕事で海外に行ったときにはもっと皆大っぴらにお金の話をしていました。そのくせ年収の話は大好きでいい学校に行き、いい会社に入るというお金を稼ぐための方法論は市民権を得ているという、矛盾した状況がまかり通っています。
それはさておき、お金の話を公の場で話すことがタブー視されやすい日本社会において、投資に興味があるもの同士が自然に集まるのは難しいことです。
自分の投資スタイルにあった投資勉強会、投資サークルがあればぜひ一度顔を出してみることをお勧めします。
儲けている投資家の投資法に刺激を受けることができる
株式投資のセミナーに行くと、様々な人がいます。投資スタイルも人それぞれです。セミナー中は講師の説明を聞いて刺激になりますし、その後懇親会があるのであればぜひ参加してみてください。
懇親会では、本編では聞けなかった講師の面白い話を聞くことができますし、参加者同士気にせず株式投資で盛り上がることができます。投資資金の量、年齢、性別などにかかわらず対等に話せるのが株式投資の魅力です。
ただし、ここで注意すべきなのは、直接儲かる話を聞きに行くためではないということです。いい銘柄を仮に知ることができたとしても、それで儲けられるかどうかは全く別問題です。相場の上げ下げに対応しながら株価が上がるまで持ちづづけられるかどうかは、人によって異なるからです。
短期投資家と長期投資家でそれぞれいい銘柄の定義は違います。短期投資家にとっては毎日株価の変動幅が大きく、出来高が多い銘柄が望ましいでしょう。取引のチャンスがたくさんあるからです。
一方、長期投資家はあまり日々の出来高や毎日のボラティリティには気を配りません。むしろ大きく将来業績を伸ばすことができるかどうかが最大の関心事です。つまり、誰にも当てはまる、いい銘柄というのは存在しません。
むしろ、もっと根本的な、投資家の考え方の違いを感じるために参加するのです。
たとえば、儲かっていない初心者は投資に恐怖心を感じています。投資で成功している人は、リスクを取るのは当たり前のことと考えています。また、「利食い・損切りをどのようにしているか」「銘柄をどのように選定しているか」「どのようにして今のスタイルを身につけたか」など、他人から学ぶことはたくさんあるはずです。
成功している投資家が初心者の頃はこのような失敗をしたという話を聞かせてくれたりもします。こういった貴重な話は会話のなかでこぼれ出るもので、オンラインではなかなか聞くことができません。誰にでも見られる可能性がある環境では言えないことが多いものです。
家・会社に次ぐ第三の場所を見つけられる
社会人になり、結婚したあとは生活リズムが単調になりがちです。仕事をする、家庭生活を送るの繰り返しで、新しい出会いがほとんどありません。自分で意識して生活リズムを作っていかないと、毎日の雑事に流されていき気が付いたら1年が経過してしまう、そういう経験がある方も多いでしょう。
私も実際に株式投資のセミナーを主催するようになるまでは、家と会社の往復を続けていました。休日もばたばたと家事をこなしている間に時間が過ぎていく、そんな毎日でした。
しかし、株式投資セミナーをはじめてからは、普段私が会うことのない方々とお会いする機会を頂くようになりました。いくらオンラインでつながるようになったとはいえ、新しい人との出会いはとても刺激を受けるものです。
セミナーを楽しみに来て下さる方がいるかと思うと、少し準備が大変なこともありますが、やりがいがあります。そして、こういうイベントがあると、会社や家ですこし嫌なことがあったとしてもうまくストレスを発散させながら、自分の精神状態を平穏に保てるという効果もあります。場所が切り替わると、人は気分が切り替わるのです。
家庭でも職場でもない、第三の居場所において緩いつながりを持つことは人生のマンネリ化を防ぐ意味で大切です。普段仕事を一緒にしている同僚や、一緒に生活している家族は思考様式・行動様式が似ており、いくら一緒に時間を過ごしても、その関係性から新しい知見を得ることが難しいからです。
私がそうであるように、株式投資家との交流は、家庭・職場に次ぐ“ 第3の居場所” になるかもしれません。
講師は毎日の過ごし方が変わる
そして、講師は事前に情報を沢山インプットする必要があるので、講演までの一か月もぼーっと過ごすことなくネタはないかなと、感度を上げて身の回りの出来事を見るようになりました。
たとえば会社帰りに寄り道して、新しくできた話題のスポットにいく、本屋に立ち寄って自分の興味がなかった本を買う、おいしいものを食べてみるといった具合です。こうして得た知識・経験を皆様に還元することがセミナー講師には求められています。
まとめ
株式投資セミナーに参加することで、株式投資に興味を持つ人に出会えるようになるほか、家・会社に次ぐ第三の居場所を見つけることができるようになります。
また、講師や、その他成功している投資家から話を聞くことで、自分には足りない部分がわかり、今後の投資に役立てることができます。最終的には、誰しも自分のスタイルに落ち着いていくのですが、そのヒントとするべくほかの投資家と意見交換することで、自分の投資を見直すいい機会になります。
このようなメリットがあるため、株式投資をしている人は一度、開催されている投資勉強会などのコミュニティに参加してみることをお勧めします。
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